LDCレポート【7月号】
■夏の足元を彩るサンダル
この季節、大活躍の「足元のアイテム」といえば、サンダル。ひもやベルトでソール(靴底)と足の甲を固定する履き物の総称です。なかでも「ビーチサンダル」ほど長く世界中の老若男女に愛されている履き物はないかもしれません。ビーチサンダルは、戦後間もない神戸で生まれました。アメリカ人のデザイナーが日本の人々が履いているぞうりにヒントを得て、日本の企業と共同開発したのがゴムでつくったビーチサンダルです。輸出先のハワイでは1か月に10万足が売れるほど大ヒットし、その後世界中に広まりました。今でも基本的なデザインは不変だそうです。
さてひと言でサンダルといっても、その種類はさまざま。足首にストラップやベルトがついている「アンクルストラップサンダル」やかかとのない「ミュールサンダル」はエレガントなデザインも多く、きれいめコーディネートと好相性です。「スポーツサンダル」は、屋外レジャーで使うことを前提としているためソールが厚めになっていて、脱げにくく安定して歩け、長時間履いても疲れないのが特徴です。一方、20年近く前に大ブームを巻き起こし、今では定番になっているのが「コンフォートサンダル」です。名前の通り快適なサンダルのことで、EVA素材のサンダルは、かかとにベルトがあるので子どもも脱げにくいと多くの支持を集めています。
サンダルのサイズは、S・M・Lというざっくりとしたものが多いのですが、これは「サンダルは足先のはみ出しがOK」だからだそう。サイズの選び方としては、つま先や甲がしっかりカバーされているものは大きめを、ヒールの高いきれい系のサンダルやスポーツサンダルは、小さめを選ぶといいようです。また、シニア世代のサンダル選びのコツは、つまずきを防ぐため足をしっかり固定できるものを。甲や足の指周りをベルトなどで固定ができて、つま先が少し上がっているものがおすすめです。
サンダルを履くと靴ずれが気になるという方は、5本指のストッキングやつま先のないストッキングを選べばネイルも楽しめます。また、足汗や蒸れが気になる時は「土ふまずだけ」「指先だけ」などのパーツソックスを試してみてください。機能面だけでなく、サンダルやネイルとコーディネートする楽しみもあるので、足元のおしゃれの幅が広がりますよ。
※参考:
Begin https://www.e-begin.jp/
神戸新聞NEXT https://www.kobe-np.co.jp/
株式会社フロンティア https://www.frontier-inc-web.com/
サライ.jp https://serai.jp/
岡畑興産の「くつナビ」 https://okahata.co.jp/kutsunavi/
福助株式会社 https://www.fukuske.co.jp/
タビオ株式会社 https://tabio.com/jp/
■天の川と星屑と宇宙ごみ
天の川を見上げる七夕の夜。川の両岸にいる織姫と彦星が年に一度だけ会うことができる七夕伝説はあまりにも有名ですね。天の川がたくさんの星の集まりであることを発見したのは、あのガリレオ・ガリレイ。地球もまた、宇宙の中の「天の川銀河」に属している惑星のひとつです。
その宇宙の開発が始まったのは1950年代のこと。1957年(昭和32年)に旧ソ連が人工衛星を世界で初めて打ち上げました。人工衛星とは宇宙空間に打ち上げられて地球を周回する人工物体を指し、天気予報などに利用される地球観測衛星、無線通信の中継や放送に使われる通信・放送衛星、カーナビやスマホの位置情報に使われる測位衛星に分けられます。
もはや日常生活を送るのに欠かせない人工衛星ですが、気になるのが「宇宙ごみ」と呼ばれるスペースデブリの存在です。軌道上にある運用が終わった人工衛星や、打ち上げ時に切り離された部品などのことで、10センチ以上の物体は約2万個、1センチ以上は約50~70万個あるといわれています。これらは基本、自力で軌道を変えることができないまま周回していて、人工衛星に衝突すると金属に穴が空くほどの破壊力があるそう。
こうした「宇宙のごみ」が注目されたきっかけは、2009年に起きた民間の通信衛星と運用を終えた軍事衛星の衝突事故でした。この事故で通信衛星は機能停止に陥り、軌道上に2衛星分の2,000個を超える大量のスペースデブリが分散してしまったのです。スペースデブリはコントロールできないので、もし気象衛星ひまわりに衝突したら気象観測ができなくなるかもしれず、私たちの生活に影響が及ぶことは想像に難くありません。
国を超えた対策も始まり、衝突が予想される時は道を変えるよう運用したり、これから打ち上げる人工衛星がいずれスペースデブリと化さないようにするほか、今あるスペースデブリを減らしていく試みがなされています。
地球に住む私たちも天の川に住む住人です。七夕の夜、織姫と彦星の再会と、クリーンな宇宙空間を願いたいものです。
※参考:
宇宙航空研究開発機構(JAXA) https://www.jaxa.jp/
財務省 https://www.mof.go.jp/
内閣府 https://www.cao.go.jp/
本田技研工業株式会社 https://www.honda.co.jp/
学研キッズネット https://kids.gakken.co.jp/
ITmedia NEWS https://www.itmedia.co.jp/news/
Spaceship Earth https://spaceshipearth.jp/
株式会社アストロアーツ https://www.astroarts.co.jp/ 加古川市教育委員会 https://www.city.kakogawa.lg.jp/
■夜間、灯りに寄ってくる虫対策にLED
カメムシ大量発生のニュースが巷をにぎわせています。虫嫌いの方にとってはカメムシに限らず、虫の出現・発生は阿鼻叫喚ものの事象ともいえますね。自宅の門灯や近所の街灯、家の中にまで集まってくる虫に悩むケースも耳にします。そんな中「LEDには虫が来ない」という話を聞いたことはありませんか? 本当ならうれしいけれど、都市伝説でしょ?と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
そもそも虫が灯りに集まってくるのは、光に反応して移動をする「走光性」という習性があるからです。灯りに含まれる紫外線を目がけて飛来するのですが、電球などの光を太陽光・月光と勘違いして集まり、ぐるぐる回りながら飛んでいるのです。
LEDには、虫が目標とする紫外線が含有されていないため、虫が寄って来ないというわけです。つまり、紫外線がないため虫にはLEDの灯りが見えていないということ。そのため、寄ってくる虫はゼロではないものの、LEDには寄り付きにくいと言えるそうです。余談ですが、この走光性という習性を利用しているのが、紫外線で虫を誘い出し感電死させる「電撃殺虫機」という設備です。コンビニの店先などで見かけるほか、特に衛生管理が必要な施設に使われています。
「飛んで火に入る夏の虫」は、明るさにつられて飛んで来た夏の虫が、火で焼け死ぬ意から、自らすすんで災いの中に飛び込むことのたとえですが、LEDという世紀の発見によって、光に集まる虫に悩まされなくなる時代がやってくるかもしれないですね。
※参考:
パナソニック株式会社 https://panasonic.jp
角川アスキー総合研究所 https://ascii.jp/
株式会社アイリスプラザ https://www.irisplaza.co.jp/
イルミラボ https://www.sparkling-lights.jp/labo/
農研機構 https://www.naro.go.jp/