LDCレポート【1月号】
■内臓を冷やさない、あったかライフ
年が明けて、これからが寒さも本番です。この時期の健康管理のひとつとして、体を冷やさないように心掛けるという声も多く聞かれますね。「冷えは万病のもと」というように、さまざまな体調不良の根源に冷えが関係していると言われています。
「冷え」というと手や足の冷たさに意識がいきがちですが、冬のこの時期に気を付けたいのが「内臓冷え」です。これといった自覚症状がないので気づきにくいのですが、みぞおちのあたりを触ると冷たい感じがする、コンビニのおにぎりなど冷たい炭水化物をよく食べる、1日中あまり動くことがなく誰とも話さない、体を締め付ける下着を身に着けている、などにあてはまる方は要注意です。
内臓、つまりおなかを冷やさないために、まずは着衣で調節を。腹巻きは機能やデザインが進化していて、今や防寒アイテムとして幅広い世代から支持されています。古臭いなどと思わず、活用してみましょう。また、ブランケットやひざ掛けは電熱ヒーター搭載のものなら、体を冷やさないだけでなく、あたためてくれます。キーワードは「自分の周りだけをピンポイントであたためる」。お部屋全体を暖房するより効率的で、光熱費の節約にもなり一石二鳥です。
そして、体の中からあたためることも意識しましょう。唐辛子やしょうが、シナモンといった血行を良くするスパイスを使ったり、ねぎ、ごぼう、れんこん、肉や魚、たまごなど体をあたためる食材を使えば体がポカポカに。
寒くて体調が良くない時は内蔵が冷えているのかも? 意識して体を動かす、毎食決まった時間に食事をする、よく眠るなど、生活習慣を見直すいい機会かもしれません。
※参考:
オムロン ヘルスケア株式会社 https://www.healthcare.omron.co.jp/
ビオフェルミン製薬株式会社 https://www.biofermin.co.jp/
養命酒製造株式会社 https://www.yomeishu.co.jp/
グンゼ株式会社 https://www.gunze.co.jp/
第一三共ヘルスケア株式会社 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/
キリンホールディングス株式会社 https://www.kirin.co.jp/
■遠い?身近?南極
気象庁の観測データによると、2023年1月の東京の1日平均気温は5.7℃。-30℃という日も珍しくないというのは、日本一寒い町を宣言する北海道の陸別町です。余談ですが、日本の最低気温の記録は、1902年の北海道旭川の-41.0℃です。
ここまでの数字でも十分寒い中、年間の平均気温が-50℃、時には-80℃という場所があります。それは南極。1月29日は、南極に昭和基地が開設された日です。
日本の南極探検は、1912(明治45)年、白瀬隊長率いる南極探検隊によって始まりました。1957(昭和32)年1月29日、昭和基地が開設され、半世紀を超えた現在も日本の主要基地として運用されています。世界の気象観測網の拠点にもなっており、第1次隊が建てた建物は主屋棟と呼ばれる1棟が、歴史的建造物として現存しています。
南極は、地球の一番南に位置します。日本の37倍もの大きさがあり、標高は平均2,200mで最高峰は富士山より1,000mほどの高さがある、地球上で最も標高が高い大陸になります。日本からは直線にしておよそ14,000km、アフリカ大陸の南部あたりと大体同じ距離です。北極との違いは、南極は氷の下に陸がありますが、北極は海の上に氷が浮かんでいること。そのため、南極は「南極大陸」ですが、北極は「北極域」という表現となっています。
さて、南極は学術などの専門家しか行けないと思いきや、実はツアー旅行も実施されており、誰でも行けるのをご存じですか? 上陸してのハイキング、ペンギンやアザラシの観察、氷上で寝袋という大陸キャンプ(!)、南極の海へのダイブ(!)など、他ではできないアクティビティが楽しめるのだとか。ツアーに参加する方はお1人様の60~70代が最も多いそうですよ。
南極といえばカラフト犬・タロとジロを記憶されている方もいらっしゃるでしょう。寒い季節ではありますが、遠い極地に思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
※参考:
国立極地研究所 https://www.nipr.ac.jp/
公益財団法人 日本極地研究振興会 https://kyokuchi.or.jp/
気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/
環境省 https://www.env.go.jp/
宇宙地球環境研究所 https://www.isee.nagoya-u.ac.jp/
外務省 https://www.mofa.go.jp/
国連開発計画 https://www.undp.org/ja/japan たびよみ https://tabiyomi.yomiuri-ryokou.co.jp/
■ちょい足しの調味料にもなる昆布茶
新しい年を迎えました。おせち料理や正月飾りなど縁起物づくしのお正月のしつらえに、昆布が多く用いられているのはご存じでしょう。奈良時代の書物には昆布が朝廷に献上されたという記述が残されていて、長い歴史があることがわかります。
そんな昆布をお茶として楽しむのが昆布茶。その歴史は諸説あるようですが、江戸時代には刻んだ昆布に熱湯を入れて飲んでいたそうです。大正時代になって昆布を粉末にしてお湯に溶かして飲むという、今のような昆布茶が誕生しました。そしてこの昆布茶は、インスタント飲料のさきがけとも言われています。
さて、昆布茶は嗜好飲料品としてだけではなく、実は調味料として万能で人気があるのをご存じでしょうか。なんといっても昆布は、だしもとれる旨味成分たっぷりの秀逸な海産物。これを活用しない手はありません。おでんのつゆや、炊き込みご飯といった和食にはもちろん、パスタやソテーなど洋風メニューの隠し味にも使えます。業務用としてのニーズが高いことから、味の専門家たちも認める「ちょい足し調味料」と言えます。
ちなみに昆布茶には塩分などが加えられているので、お茶代わりに飲んでしまうと塩分の摂り過ぎにも。メーカーや商品によりこれらの含有量が異なるため、購入時は比較するのもおすすめです。またお手元に昆布があれば、手づくりにも挑戦してみてください。いろいろな方法がネットに紹介されていますよ。
ところで、欧米にも「コンブチャ」があるのをご存じでしょうか。同じ名前ですが、私たちになじみのある昆布茶ではなく、紅茶キノコを使った発酵飲料なのだとか。健康に良いという点では同じですが、輸入食品店や通販サイトで買う際はよーくチェックしてくださいね。
※参考:
一般社団法人 日本昆布協会こんぶネット https://kombu.or.jp/
玉露園食品工業株式会社 https://www.gyokuroen.co.jp/
不二食品株式会社 https://fujishokuhin.jp/
Kurashiru https://www.kurashiru.com/
みんなのごはん https://r.gnavi.co.jp/g-interview/