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暮らしの情報・まめ知識 2023/7/4

LDCレポート【7月号】

■日本が誇る世界遺産・富士山

 7月の声を聞くと富士山の山開きのニュースを見聞きしますね。標高3,776mの富士山は、世界各国からも登山客が訪れるインターナショナルな山。姿かたちの美しさをはじめ、山頂からのぞむ雲海とご来光、圧巻の夜景は、日本人だけでなく数々の山を登った外国人をも惹きつけている、まさに名山ともいえます。

 富士山の山開きは登山ルートによって日にちが異なり、今年は山梨県の吉田ルートは7月1日、静岡県の須走・御殿場・富士宮の各ルートは7月10日です。山頂を一周する「お鉢巡り」も同じく7月10日となっています。

 日本一の高さを誇る富士山は、2013年、信仰や芸術の対象としてユネスコ世界遺産に登録されました。25か所もの「構成資産」をすべてひっくるめての世界文化遺産です。山頂の遺跡群はもちろん、各登山道や山中湖などの湖、池や神社、白糸ノ滝に三保の松原といった価値のある場所は、まさに信仰と芸術にふさわしいものといえます。

 70万年前もの昔から富士山は噴火や溶岩流出を繰り返し、古文書などに残るものだけでも富士山の噴火は17回記録されています。その荒ぶる山を人々は、畏れを抱きつつも神が宿る神聖な場所としてあがめてきました。噴火等を鎮めるため麓には浅間神社が建立され、現代でも富士山構成資産の各神社では、豊穣や安全を祈って数々の神事が粛々と行われています。平安時代後期に噴火が沈静化した後は修験道の道場となり、遠くから崇拝する「遙拝」から、登って崇拝する「登拝」へと変化しています。女人禁制だった富士登山も明治時代に解禁され、庶民の登拝はますます増加したといわれます。

 また、芸術面としても、万葉集や竹取物語、伊勢物語などにも登場し、江戸時代に描かれた葛飾北斎や歌川広重などの浮世絵は、西洋の芸術作品に影響を与え、彼らが描いた富士山の姿はさまざまな西洋美術に登場。今も世界中で絶大な支持を受け愛され続けています。

 自然、芸術、文化と価値を構成する資産が多い富士山は、知れば知るほど奥深く、魅了されます。山梨県には富士山世界遺産センターというミュージアムもあり、インターネット上にも情報サイトがあるので、登山は無理という方もいろいろな手段で富士山を知ることができそうですね。

※参考:

山梨県             https://www.pref.yamanashi.jp/

山梨県立富士山世界遺産センター https://www.fujisan-whc.jp/

富士市ウェブサイト       https://www.city.fuji.shizuoka.jp/

富士山NET            https://www.fujisan-net.jp/

富士登山オフィシャルサイト   http://www.fujisan-climb.jp/

 

■エアコンの上手な使い方

 地球温暖化の影響もあり、気温が35℃以上の猛暑日も増加しているため、ここ数年は「暑い夏」が続いています。熱中症を防ぐためにもエアコンは必須ですが、昨今の電気料金の値上げも相まって、そのコストを考えるとなかなか悩ましいところでもあります。今年の夏はエアコンを上手に活用して、省エネと快適のどちらもあきらめない毎日を過ごしましょう。

■日中はつけっ放しがお得

 こまめにオンオフした方が節電になりそうですが、エアコンの消費電力がぐんと増えるのは、外気温と設定温度の差が大きい運転開始直後です。一般的に外の気温が高い昼間は、朝エアコンを入れたら切らない方が電気料金を抑えることができます。外出時も30分くらいならエアコンは入れたままの方が経済的です。

■室温28℃をキープ

 国が提唱しているクールビズでよく知られているのが「28℃」という温度設定。これは室温を28℃に保つという意味で、エアコンの設定温度を28℃にということではありません。室温28℃をキープするようにエアコンの温度設定を調整しましょう。

■湿度コントロールを心掛ける

 同じ温度でも湿度が高いと蒸し暑さを感じます。28℃でも湿度が高いと熱中症のリスクが高まるので、除湿(ドライ)運転で湿度を70%以下にしましょう。

 人の体は、周囲の温度にかかわりなく一定の体温を維持する機能を持っています。熱は高い方から低い方へと流れる性質がありますが、夏になると体温と周囲の温度が近くなり、体内の熱を放出できず、体内に熱がこもってしまいます。この状態を人は「暑い」と感じます。気象予報などで地域の天気や気温はわかりますが、自宅の建物や種類、部屋の向き、使われる建材などで一戸一戸の環境は変わります。室内に温湿度計を置いて温度や湿度を把握しておきたいものです。

 日本に冷房機器が導入されたのは、1907年(明治40年)のこと。1960年代半ばはカラーテレビや自家用車とともに3Cとも呼ばれました。一家に1台だったエアコンも今は各部屋に1台も当たり前の時代です。上手に使いこなしたいものですね。

※参考:

環境省            https://www.wbgt.env.go.jp/

ダイキン工業株式会社     https://www.daikin.co.jp/

ウチコト           https://tg-uchi.jp/

エネチェンジ         https://enechange.jp/

NHK             https://www.nhk.or.jp/

一般社団法人 家庭電気文化会  http://www.kdb.or.jp/

フジフイルム スクエア      https://fujifilmsquare.jp/

 

暑い時期も快適に安全に。

 待ちに待った、規制のない夏休みがやってきました。この夏は車で遠出の計画を立てているという方も多いのではないでしょうか。そこで今月は車でのお出かけを安全で快適にしてくれるいくつかのポイントをご紹介しましょう。

 まずは「暑さ対策」です。JAFの検証では、気温35℃の炎天下に停車した車内温度は30分で45℃にまで上がり、3時間後には55℃に到達したというデータがあります。車から離れる時はモバイルバッテリーや炭酸飲料水、スプレー缶、メガネなどを置き忘れないようにしましょう。そもそも車内温度を上げないよう、駐車時はできるだけ木陰や屋根などの直射日光が当たらない場所へ。チャイルドシートやシートベルトは金具部分が熱くなるので、サンシェードやカーテンなどの日よけグッズを活用しましょう。やけどをしないよう装着する時は熱くないか確認してください。車内温度を下げる際は、まず窓を全開にして車内の熱気を逃がします。その上で「エアコンの設定温度は低めで風量はオート」にすると燃費効率が良いそうです。

 次に「搭載したい電装系」です。シガーソケットに差して使うUSB充電器はスマホのバッテリー切れというトラブル回避のためのマストアイテム。また、ドライブレコーダーは事故防止の観点からも設置がおすすめです。

 最後は「あると安心」。渋滞が予想される時や子連れなら携帯トイレ、旅行先での悪天候対策や日よけにもなる晴雨兼用傘、救急キットもあれば万一の時も慌てずにすみますね。

 ふだんの生活でも、買い物をした生鮮食品は直射日光があたる場所を避け、できればクーラーボックスに入れて持ち帰りましょう。足もとは意外と温度が高くなっているので、ラゲッジスペースか後部座席のセンターに置くのが良いのだとか。

 出先でゲリラ豪雨に遭遇したら、急ハンドル、急ブレーキ、急発進など「急」のつくことを避けて、ヘッドライトをつける、冠水しやすいアンダーパスは通らない、強風にハンドルを取られないよう気を付けるなど、安全を最優先にした運転を心がけましょう。

 少しの意識と備えで快適な夏のカーライフを。

※参考:

一般社団法人 日本自動車連盟     https://jaf.or.jp/

一般社団法人 日本マイスター検定協会 https://www.meister-kentei.jp/

日産自動車株式会社         https://www.nissan-global.com/JP/

株式会社ジョイカルジャパン     https://joycal.co.jp/

カーセンサー            https://www.carsensor.net/

株式会社IDOM            https://221616.com/

WEB CARTOP             https://www.webcartop.jp/