LDCレポート【4月号】
■春を告げるフキ
童謡「おべんとうばこのうた」で、すじの通ったふーきと歌われるフキ。きゃらぶきはごはんのお供の定番ですね。フキは今が出荷の最盛期で、ラップにくるまれた長ーい茎のフキが店頭に並ぶと、春の到来です。
フキは95%が水分で低カロリー、しかもカリウムやカルシウム、食物繊維が豊富です。さらにほろ苦みは抗酸化成分でもあるポリフェノールの一種のため、大人の女性にはうれしい野菜です。もっと積極的に食べたいですが、多くの方がネックになっているのは「あく抜き」かもしれません。最近のフキはあく抜き不要という情報もありますが、フキはピロリジジンアルカロイド類を含んでいて、加熱しただけでは減りません。ただ水に溶けるため、あく抜きで安全に食べることができます。ぜひ「あく抜きのひと手間」を。もう1つのネックは煮ものや佃煮以外にどう使っていいかわからない点でしょう。フキは意外にもお肉と好相性、炒めたりベーコン巻なども楽しめるそうです。かき揚げも人気のレシピです。
フキは全国の野山に自生している植物で、平安時代から食用にされてきた日本原産の野菜です。店頭で見かけるほとんどは、「愛知早生」という品種で、愛知県の知多半島が全国一の生産地です。江戸時代、今の東海市で代々庄屋を務めていた早川平左衛門が栽培していたものがルーツで、雌株しかないため現在まで株分けによって連綿と受け継がれているそうですよ。
しゃきっとした歯ざわりと香り、ほろ苦さはフキならでは。食卓で春を堪能してみませんか?
※参考:
農林水産省 https://www.maff.go.jp/
JAグループ https://life.ja-group.jp/
JAあいち経済連 https://www.ja-aichi.or.jp/
JAあいち知多 https://www.agris.or.jp/
愛知県総合教育センター https://apec.aichi-c.ed.jp/cms/
SHUN GATE https://shun-gate.com/
■合鍵づくり、ちょっと小耳に。
春といえば、1人暮らしを始めたり家族が遠方に住むことになるなど、新生活スタートの季節。また、新年度を迎えて生活スケジュールが変わる方もいらっしゃるでしょう。「離れて暮らす子どもの住む家の合鍵を持っていたい」「そろそろ家族全員に家の鍵を持たせたい」など、合鍵をつくる機会も何かと増えそうです。
いうまでもありませんが、合鍵とはスペアキーとも呼ばれ、親鍵(マスターキー)から複製した鍵をいいます。住宅用の鍵は主に「ディスクシリンダー」「ピンタンブラー」「ディンプルキー」「カードキー」などの種類があり、鍵によって合鍵をつくれる店も異なります。まずは合鍵をつくろうと思っている鍵がどのタイプなのかを調べましょう。鍵によって、町の合鍵屋さんやホームセンターで作れるのか、メーカーにオーダーしないといけないのか、方法が変わってきます。
さらに注意したいのは、賃貸住宅のケースです。離れて住む家族が合鍵を持つ、または紛失した時の予備として持っていたいなど理由はさまざまですが、原則としてオーナーの許可を取らず無断で合鍵をつくることは認められていません。必要な時は管理会社などに相談して許可を取り、退去する際は、合鍵も含めてすべての鍵を返却する義務があります。
最後に、賃貸であれ持ち家であれ、防犯対策上で最も大切なことは、鍵の管理です。必要以上に合鍵を作製しないことはもちろんのこと、何本あって誰が持っているのかを把握しておきましょう。安全で快適な新しい生活をスタートしてくださいね。
※参考:
Woman.CHINTAI https://woman.chintai/
リフォームジャーナル https://reform-journal.jp/
LIFULL HOME‘S https://www.homes.co.jp/
生活110番 https://www.seikatsu110.jp/
養命酒造株式会社 https://www.yomeishu.co.jp/
NHK/日本放送協会 https://www.nhk.or.jp/
■誰もが知っている菜の花は、ちょっぴり複雑な花野菜です
「菜の花」と聞いて思い浮かべるのは料理?それとも景色でしょうか。どちらも春ならではの楽しみですね。
「菜の花」とは、アブラナ科アブラナ属の植物の黄色い花の総称で、特定の植物の名前ではありません。キャベツや小松菜、野沢菜、カブの花も「菜の花」なのです。
そして私たちが菜の花畑などで見かけるのは、花をつけたアブラナ。食用や採油用、鑑賞用に栽培されています。菜の花の名所となっているのは、こうした栽培畑や公園として整備されたところがほとんどです。一方、空き地や道端で見かける菜の花は、雑草化したアブラナ。大量に繁殖することで、在来の生態系に影響を与えることが懸念されています。
アブラナは原産地であるヨーロッパでは古くから栽培され、日本でも江戸時代にはすでに、灯火用の油を採るために栽培されていました。なかでも三重県は「江戸の灯りは伊勢で持つ」と言われていたほど盛んだったそう。食用として栽培されるアブラナは「なばな」と呼ばれ、和種のなばなは花茎とつぼみと葉を、洋種のなばなは茎と葉を食べます。和種のなばなは、野菜でありながら菜の花とも呼ばれ、洋種のなばなは多くの変種があり、「かき菜」や「のらぼう菜」といった名前で売られることもあります。
唱歌「朧月夜」にも♪菜の花畑に入り日薄れ、と歌われる菜の花(これは野沢菜の花だと言われています)。口ずさめば春の情景が思い浮かびます。
※参考:
農林水産省 https://www.maff.go.jp/
農研機構 https://www.naro.go.jp/
JAグループ https://life.ja-group.jp/
三重県 https://www.pref.mie.lg.jp/
野田市 https://www.city.noda.chiba.jp/
note https://note.com/
イエモネ https://iemone.jp/
LOVE GREEN https://lovegreen.net/
じゃらんnet https://www.jalan.net/