LDCブログ【12月号】
■お金を贈る小さな文化、ポチ袋
早いもので、2021年も終わりに近づいています。今年1年、皆さまにとってどのような年でしたか? そして、もうすぐお正月がやってきます。
お正月といえばお年玉ですが、お年玉を入れる袋は「ポチ袋」と呼ばれます。よく考えるとちょっと不思議で、愛嬌のあるかわいい名前です。ポチ袋の「ポチ」とは何でしょう?
そもそもポチ袋とは、小さい金封のことを言います。金封とは、祝儀袋や不祝儀袋の形で使われる、金子包です。ポチ袋の漢字の当て字は「点袋」。関西地方では「ポチ」は「点」「小さい」「少ない」を表し、「これっぽち」「ぽちっと」という関西弁から来ているそう。今は昔、花柳界で舞妓さんやお茶屋さんに心付けを渡す際に使われた袋がポチ袋と呼ばれるようになったと言われます。
現代のポチ袋の用途もお年玉だけでなく、大入り袋や心付けを渡す時に使用するなど、いろいろなシーンで活躍。祝儀袋との違いは、ざっくり言うとお札をたたんで入れるか否か、といわれていますが、もちろんポチ袋は、お札だけでなく硬貨を入れることも多々あります。
袋にお年玉と書いてあるものは文字通りお年玉にしか使えませんが、最近は「ありがとう」「心ばかり」などメッセージが記入してあるポチ袋もあり、気持ちが伝わると人気です。日本にはお金をむき出しでそのまま渡すのは失礼にあたる、という文化があります。本当に急な時はティッシュやメモ紙に包むこともあるほどで、海外の方が少々驚く習慣だそうです。
お年玉用のポチ袋を用意するこの時期、どんなポチ袋で気持ちを贈りましょうか。
※参考:
株式会社榛原 https://www.haibara.co.jp/
株式会社クオカード https://www.quocard.com/
オールアバウト https://allabout.co.jp/
Japaaan https://www.japaaan.com/
金扇ドロップス工業株式会社 https://kinsencandy.jp/
■寒い夜は「ヴァンショー」で!
最近、耳にすることが多くなったヴァンショー。フランス語でヴァンはワイン、ショーは熱いという意味で、つまりホットワインのことです。テレビドラマに登場したことで興味を持った方も多いのではないでしょうか。ドイツでは「グリューワイン」、北欧では「グロッグ」、英語では「マルドワイン」と呼ばれます。「ホットワイン」は和製英語だそうで、海外では通用しないのかもしれません。
ヴァンショーは冬の寒さから体を温める飲み物として、ヨーロッパでは少なくとも中世頃から親しまれていたようです。ドイツでは15世紀頃につくられたヴァンショー用の杯が発見されています。ヨーロッパの国々ではクリスマス近くになるとカフェをはじめ、街角にも屋台が出てにぎやかになります。クリスマスマーケットとともにヴァンショーの屋台は冬の風物詩でもあるのですね。
さて、ヴァンショーはホットワインといえど、単にワインを温めているだけではありません。オレンジやレモンなどの柑橘類や、シナモン、クローブ、スターアニス(八角)といったスパイスなどを加え、グラニュー糖でほんのり甘くしていただきます。小鍋に入れた赤ワインにお好きなものや甘みを加えて、弱火でコトコト煮ると、立ち上がる香りも楽しめますよ。ただ沸騰させてしまうと、アルコールや香りが飛んでしまうのでご注意を。
ヴァンショーに使うのは赤ワインが一般的ですが、イタリアには白ワインでつくる地域もあるようです。ヴァンショーに適しているといわれるワインはアルコール度数の低いものも多く、フルーティーな甘さなのでお酒が苦手な方も楽しめます。また最近はヴァンショー専用のハーブなどがブレンドされたティーバッグやスパイスセットも市販されていて、手軽に楽しむことができるようです。
本格的に寒くなる12月は、忙しい時期でもあります。香り豊かなヴァンショーで体をあたため、心もほっこりゆったり、リラックスさせてあげませんか?
※参考:
ちきゅう座 http://chikyuza.net/
株式会社ユーレックス https://www.france-ex.com/
株式会社DRESS https://p-dress.jp/
キナリノ https://kinarino.jp/
世界の料理レシピ http://jp.ndish.com/recipe/
■電気になって人気再燃!圧力鍋
家事の時短が叫ばれる中、注目されているのが圧力鍋です。なかでも今人気を集めているのは電気の圧力鍋だそうです。
電気圧力鍋自体は実は40年以上前から発売されていた製品でした。およそ10年ぶりに新製品として発売され、話題になったのが再注目のきっかけとされています。「圧力鍋を使いたいけれど、ガス式は怖い」という方や「火を使わないから、その場にいなくても調理ができる」といった理由で支持されているそうです。
圧力鍋は、1679年にドニ・パパンという科学者が発明した調理器具です。彼はその後、蒸気を利用した動力装置を開発。これが汽車などに使われる蒸気機関の原型になりました。焦げずにムラなく食材に火を通すことができ、短時間での調理なので食材の栄養素もキープできるうえ、余熱で調理ができるとあって、光熱費を抑えられるのもポイントです。
圧力鍋の再人気を生み出したのは電気式ですが、ガス式も支持を集めており、それぞれ特徴があります。電気式は豊富なレシピがあり、スイッチを押すだけの自動調理が可能ですが、反面、食材に対しての自分好み、たとえば煮込み具合のやわらかめ・かためなどの調整には不向きです。対してガス式は、自動調理はできないものの、自由度は高めです。光熱費のコストについては、ガスと電気で大きな相違はないといわれていますが、プロパンガスか都市ガスか、電気ならば使用時間帯や契約条件などによっても異なるので、特徴を含めて比較検討するのがおすすめです。また、使い終わった後はパッキンやおもりなどのパーツをはずして洗うのが基本なので、お手入れのしやすさも念頭において選びましょう。
選び方や後片付けのことなどをご紹介していくと、ハードルが高そうに見えますが、使い始めれば便利さを実感でき、使うほどに慣れていくのも圧力鍋の特徴かもしれません。
※参考:
東洋経済オンライン https://toyokeizai.net/
株式会社講談社 https://www.kodansha.co.jp/
圧力鍋日記 http://sanwaya.jugem.jp/
オリーブオイルをひとまわし https://www.olive-hitomawashi.com/
株式会社マイナビ https://www.mynavi.jp/