LDCレポート【12月号】
■クリスマスを彩るポインセチア
年末のこのシーズンは、ポインセチアをあちこちで見かけます。ひと鉢置くだけでクリスマスらしい華やかな空間になるとあって、花屋さんや園芸店、ホームセンターの店頭に数多くの鉢が彩りよく並んでいますね。
ポインセチアがクリスマスの花になったのは、17世紀頃、ある修道士がこの花を見てキリストの誕生を知らせた「ベツレヘムの星」を想像したことに始まります。さらにポインセチアが赤、緑、白のクリスマスカラーだったこともあり、クリスマスの花と位置づけられたそうです。ポインセチアの名は、この花を普及させたアメリカの初代駐メキシコ大使、ポインセット氏に由来しています。
日本に伝わったのは明治時代で、和名は「猩々木(ショウジョウボク)」です。猩々とは、能の演目でも知られる酒好きの架空の動物で、赤い顔をしていることから「赤いこと」を表す言葉にもなっています。赤が印象的なポインセチアが猩々木と名付けられたのも納得です。もっともこの名前、今ではほとんど使われていません。
実はこのポインセチア、クリスマスシーズンが旬ではなく、寒さは大の苦手。もとはメキシコ山地が原産の植物なので、適度に暖かいところが大好きです。最低でも10℃以上の室内に置いて、冬季の水やりは控えめにするのが元気なポインセチアを育てるコツで、冬の間は肥料も不要です。草花ではなく低木なので、翌年も楽しむことができます。
今年はおうちでクリスマスを過ごす方も多いと思います。あたたかいお部屋が大好きなポインセチアをひと鉢、飾ってみてはいかがですか?
※参考: みんなの趣味の園芸 https://www.shuminoengei.jp/
株式会社イーフローラ https://www.eflora.co.jp/
株式会社日比谷花壇 https://www.hibiyakadan.com/
第一園芸株式会社 https://www.daiichi-engei.co.jp/
公益社団法人 能楽協会 https://www.nohgaku.or.jp/
■料理と「おいしい」温度の関係
「あたたかい料理は冷めないうちに」「ワインには最も味わい深くなる温度がある」など、ふだんから何気なく料理の温度の話をしている私たち。実際に、あたたかい味噌汁はおいしかったのに、冷めたらしょっぱく感じたなどという経験をお持ちの方も多いと思います。
実は食べ物や飲み物には「おいしいと感じる温度」があるのをご存じでしょうか。そもそも人間の味覚は絶対的なものではなく、状況によって変わると言われているそうです。特に料理の温度は、味覚に大きな影響をもたらします。例えば甘味は、温度が下がると感じにくくなります。体温に近い温度が一番甘く感じるため、ジュースがぬるくなると甘ったるく感じるわけですね。ただしフルーツは、果糖の成分によって冷やした方が甘くなりおいしく感じるそう。旨味も体温に近い方がより強く感じられます。
反対に塩味や苦味は温度が低くなるほど強く感じます。さめた味噌汁がしょっぱかったというのはそのためです。では酸味は?というと、温度による変化がほぼないため、酸っぱさはどの温度でもそのまま感じるそうです。なかなか興味深いですね。
ワインには香りや苦み、渋みを含むさまざまな味わいがあり、スパークリングタイプで6~8℃、フルボディの赤ワインで16~20℃と、適切な温度がワインの個性を引き立たせます。
時は師走。年の瀬が近づくと、ごちそうを食べる機会も多くなります。外食もおうちごはんも温度に気を配ることで、より一層おいしくいただけそうですね。
※参考: AISSY株式会社 https://aissy.co.jp/
広島記念病院 https://www.kkrhiroshimakinen-hp.org/
複十字病院 https://www.fukujuji.org/
エノテカ株式会社 https://www.enoteca.co.jp/
■モノには「捨て時」があるというお話
年末の大掃除シーズンに見つけた食器や台所用品、洋服や靴などを見て「もう捨てようかな、でもまだ使えるかな」と迷うことはありませんか? 処分しましょうというのは簡単ですが、モノには買ったりいただいた時のドラマがあることも。今は使ってないけれどいずれまた使うかも、最近は着ていないけれどまた着るかも。「かも」の可能性があるとなると、処分するのは悩みますね。
ですが、モノには寿命があります。例えば、古いタオルを後生大事に使っていませんか? そのタオルに極上の使い勝手の良さを見出しているのなら別ですが、多くは「まだ使えるからなんとなく」使っていることが多いようです。使えるうちは使う、となると「タオルが使えなくなる」状態になるのはなかなか至難の業です。ではお客さんが来た時に、そのタオルをどうぞと差し出せますか? 少しでも躊躇するなら、そのタオルは役目を終えていると考えるのです。
フライパンや炊飯器は、フッ素加工に傷がついたり剥がれていたら寿命だと考えましょう。まな板は黒ずみなどの変色、保存容器はフタの変形やニオイが取れなくなったら捨て時です。
下着も、肌着など着古した方が着心地がいいこともありますが、捨て時はあります。それはタグの文字が薄くて読めなくなった時。また、自分に何かあった時、救命してくれる人に見られたら恥ずかしいなと思う下着は捨てましょう。ブラジャーはカップがシワシワでへこんでいたり、肩ひもがずり落ちるようになったら寿命です。
長傘は家族の人数+2本程度を目安に、増えたら処分します。ビニール傘でない傘の寿命は3~4年ほど。傘から雨が漏れてきたり、生地を内側から触って濡れていたら買い替え時です。
「断捨離」「ミニマリスト」など、モノを持たないのがおしゃれという流れに影響され、何でも捨ててしまって後悔しないためにも、モノの「捨て時」を知り、自分の中でルール化しておくといいかもしれません。
※参考: マイナビニュース https://news.mynavi.jp/ ESSE-online
キナリノ https://kinarino.jp/
女子SPA! https://joshi-spa.jp/
株式会社ワコール https://www.wacoal.jp/
ZUTTO株式会社 https://www.zutto.co.jp/