LDCレポート【5月号】
■知らなかった!進化する定番の花、カーネーション。
5月を代表する花といえば、カーネーション。母の日に贈る花として古くから親しまれています。日本には江戸時代末期にオランダからもたらされ、「オランダナデシコ」などと呼ばれていました。
品種が豊富で花束にしやすいカーネーションは、老若男女問わずに認知されている定番中の定番の花です。でも実はこっそりと進化しているのをご存じでしょうか。今年の母の日は、贈った時に会話のきっかけとなるようなカーネーションを選んでみませんか?
比較的よく知られているのは色です。日本とオーストラリアの企業の共同研究開発によって、「青いカーネーション」が誕生しています。生花で初めてグッドデザイン賞を受賞したことでも知られ、愛らしいカーネーションとはひと味違う、エレガントで大人っぽいアレンジメントになります。
さらに、「食べられる」カーネーションも登場しています。もちろん観賞用とは異なる食用のカーネーションですが、花びらをサラダやスイーツ、お酒などに使えるのだそうです。アレンジメントを楽しみながらおいしくいただける、これ以上ないサプライズになりそうですね。
また、カーネーションをいただいたら、ドライフラワーにするのも素敵です。手軽なのは自然乾燥ですが、花色を残すなら、シリカゲルやグリセリンを使う方法をお試しください。インターネットにはわかりやすく解説されたサイトがいくつもあります。
いわゆる「母の日」は世界中にあります。時期も異なればオーストラリアでは菊、イタリアではアザレアと花もいろいろ。でも「お母さんありがとう」の気持ちは、全世界共通です。
※参考:
日本気象協会 https://tenki.jp/
みんなの趣味の園芸 https://www.shuminoengei.jp/
株式会社日比谷花壇 https://www.hibiyakadan.com/
サントリーフラワーズ株式会社 https://www.suntory.co.jp/flower/
IN NATURAL STYLE https://www.in-natural.style/
エディブルフラワー専門店HanaLabo https://edibleflower.jp/
ECCフォリラン! https://foreignlang.ecc.co.jp/
■旬のニラを食べて元気に!
スタミナ野菜の代表格として名高いニラは、東アジアを原産とする植物で、日本でも古事記や万葉集にその名が見られるほど長い歴史を持っています。しかし当時は「薬草」で、食用として利用されるようになったのは明治時代に入ってから。今は1年中お店に並ぶ野菜のひとつですが、今が旬なのだそうです。この時期のニラは、いつにも増して香りが強くて柔らかく、おいしいといわれています。
ニラ独特の香りはアリシン(硫化アリル)という成分で、にんにくやタマネギと同じもの。アリシンにはビタミンの吸収を助け免疫機能を高め、疲労回復や血行を促進する働きがあるとされています。薬草として使われていたのも納得ですね。アリシンはニラの根元の白い部分に多く含まれているので、根元ギリギリまで捨てずに食べるのがおすすめです。
ニラは傷みやすいので、買ってきたら早めに使うのが基本です。使いきれなかったら適当な長さに切り、密閉容器にニラがかぶるくらいの水を入れて冷蔵庫で保存しましょう。2日に1回水を取り替えれば10日間ほどもちます。余談ですが、この保存方法はモヤシにも応用できるそうですよ。細かく刻んで醤油につけ、3時間ほど冷蔵庫に入れればニラ醤油の出来上がり。冷ややっこ、蒸した肉や魚・野菜のたれ、チャーハンなどの炒め物などに使える万能調味料になります。カットしたニラをジッパー付きバッグに入れれば、冷凍保存も可能です。
ニラは油との相性がいいので炒めて食べることが多いのですが、加熱し過ぎると味や風味が損なわれることも。味噌汁などの汁物には仕上げにさっと入れるのがコツです。濃い緑で葉先までピンと伸びたニラは、初夏の健康野菜。もりもり食べて元気に夏を迎えたいものです。
※参考:
独立行政法人 農畜産業振興機構 https://www.alic.go.jp/
NHKオンライン https://www.nhk.or.jp/
カゴメ株式会社 https://www.kagome.co.jp/
養命酒製造株式会社 https://www.yomeishu.co.jp/
一般社団法人 全国農業協同組合中央会 https://org.ja-group.jp/
オレンジページnet https://www.orangepage.net/
■兜で自己表現?
端午の節句飾りといえばよろい兜や弓でしょう。これは武家が梅雨に入る前にしまってあった武具を出し、虫干しを兼ねて家の中に飾っていたことに由来するそうです。よろいや兜は武具とはいえ、自分の身を守る大切な装備であることから、男の子を守る「お守り」として端午の節句に飾られるようになりました。
兜の印象に大きな影響を与えるものの1つが「鍬形(くわがた)」と呼ばれる2本の角のような飾りです。大きくて目立つのは、そもそも戦の指揮をとる身分を示すものだったからだそう。それが大勢が戦っている戦場で自分の存在を知らしめるための兜になり、やがて縁起を担いだり敵の意表をつくものなど、自分の思いを込めた意匠が誕生しました。伊達政宗の三日月や直江兼続の漢字の愛、家紋の木瓜紋をアレンジした織田信長の兜は有名ですが、その他にも兎の耳やしゃちほこ、蝶をモチーフにした兜もあり、「強そうに見せる」ことにこだわらない、自由な発想でつくられていたことがよくわかります。
ここ数年来、衰えることのない戦国時代ブーム。歴女を始め、愛好者のすそ野が広がり、興味の対象がどんどん細分化されているようです。5月のこの時期、ドラマやアニメに触れながら、「推し」の武将の兜にも注目してみませんか?
※参考:
文化遺産オンライン https://bunka.nii.ac.jp/
高知県立高知城歴史博物館 https://www.kochi-johaku.jp/
株式会社吉徳 https://www.yoshitoku.co.jp/
株式会社髙島屋 https://www.takashimaya.co.jp/
刀剣博物館 https://www.touken.or.jp/museum/
最上義光歴史館 http://mogamiyoshiaki.jp/
刀剣ワールド https://www.touken-world.jp/