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暮らしの情報・まめ知識 2019/11/1

LDCレポート【11月号】

■おすすめはこの季節!サボテン

緑の少ないこのシーズン、室内で楽しめる植物の代表といえば、サボテン。サボテン科サボテン属に分類される植物の総称で、肉質が多くて葉や茎に貯水機能を持つ「多肉植物」のひとつです。

 サボテンという名前は外来語のようですが実は日本語で、英名はCactus(カクタス)と言います。サボテンの由来には諸説ありますが、一説には16世紀後半、サボテンが日本に持ち込まれた際、樹液を汚れ落としに使っていたことから、石鹸→シャボン→シャボテン(サボテン)になったとか。南北アメリカ大陸とその周辺の島が原産地で、1300から2000種はあると言われています。たしかにウチワのような平べったいものや柱のようなもの、まん丸なものなどいろいろな形を見かけますね。花が咲いたとニュースになる月下美人もサボテンです。また、トロピカルフルーツとしておなじみの「ドラゴンフルーツ」も、サボテンの実。そう、サボテンは食用にもなるのです。

 最近はサボテンをはじめ、多肉植物の人気はとても高く、店にもたくさんの種類が並んでいるので、あれこれ選ぶのも楽しそう。また、土台に植え替えてリースを作ったり瓶の中に植えてテラリウムを楽しむなどのアレンジも人気です。ただ、サボテンにはトゲがあるため、作業中は十分注意してください。

 この季節のサボテンは休眠期と呼ばれる時期なので、日光のあたる場所におくだけで水やりは不要という、メンテナンスフリー状態。お世話も簡単なのでおすすめです。

※参考:
伊豆シャボテン動物公園  https://izushaboten.com/
みんなの趣味の園芸    https://www.shuminoengei.jp/
鶴仙園          http://sabo10.tokyo/
有限会社カクタス広瀬   http://www.cactus-hirose.co.jp/
暮らしニスタ       https://kurashinista.jp/

その食品が、誰かの「いただきます」に

 これから年末にかけて、お歳暮などで食品をいただく機会が増えるもの。また、年末年始は家族が増え、食品を多めに買う方も多いのではないでしょうか。気がつけば、まとめ買いをして過剰ストックになっていたり、好みが合わないなどの理由で手つかずの食品がいっぱい…ということはありませんか?

 話は変わりますが、10月1日「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行されました。食品ロスとは、食べられる食品が廃棄されることを指します。環境省の調べによれば、2016年の日本の食品廃棄物等は約2,759万トン、そのうち食品ロスは約643万トンと推計されています。これほどの食品が捨てられている一方で、経済的に困窮し、食べたいのに食べられない人もいるという現実もあります。

 余って捨てられてしまう食品と困っている人を繋ぐ取り組み、それが「フードドライブ」と「フードバンク」です。フードドライブとは、家庭で使いきれない未使用の食品を職場などに持ち寄り、まとめてフードバンクなどに寄付すること。フードバンクとは、家庭や食品を取り扱う企業から寄贈された食品を、必要とする施設や団体に無償で提供する活動です。

 フードドライブは、自治体やフィットネスクラブも実施していますし、一部のスーパーでは店頭にボックスを設置しているところもあります。買いすぎない、食べきる、は基本ですが、もしご家庭に余っている食品があったら寄付してみませんか? その食品が、誰かの「いただきます」につながります。

※参考:
政府広報オンライン           https://www.gov-online.go.jp/
環境省                 https://www.env.go.jp/
消費者庁                https://www.caa.go.jp/
横浜市                 https://www.city.yokohama.lg.jp/
一般社団法人全国フードバンク推進協議会 https://www.fb-kyougikai.net/
セカンドハーベスト・ジャパン      https://2hj.org/
認定NPO法人 フードバンク関西       https://foodbankkansai.org/
株式会社カーブスジャパン        https://www.curves.co.jp/
株式会社静鉄ストア           http://www.s-store.co.jp/
生活協同組合ユーコープ         https://www.ucoop.or.jp/

日本の食文化の原点、昆布。

 日本が世界に誇る食文化、和食。その和食に欠かせないのが、だしの素材である昆布です。11月15日は「昆布の日」。七五三のこの日、子どもたちが昆布を食べてすくすく育って欲しい、昆布を食べる習慣をつけて欲しいと願い、定められました。

 昆布は海の野菜ともいわれ、主な産地は北海道で国内生産の約9割を占めています。さぞや北海道の人は昆布をよく食べていると思いきや、総務省の統計によれば、札幌市の1世帯あたりの昆布の年間支出金額は、52市のうちなんと49位です。意外ですね。

 昆布の歴史は古く、縄文時代から食べられていたと言われています。鎌倉時代中期に入ると、昆布の交易船が北海道の松前と本州を行き来するようになります。江戸時代には、北海道で採れた昆布が「北前船」に乗せられ、西まわり航路で日本海の沿岸から下関、瀬戸内海を経由して大阪まで運ばれるようになりました。この航路は「昆布ロード」と言われ、やがて江戸や琉球王国、清(中国)へ。そして昆布ロード沿いの土地には昆布を食べる文化が根付いたのです。さきほどの統計の1位は富山市ですが、これは富山が北前船の寄港地だったから。富山ではおにぎりには海苔でなく、とろろ昆布を使うのが一般的だそうです。大阪もだしは昆布でとり、おぼろ昆布など加工品の種類が豊富です。沖縄では「クーブ」と呼ばれ、沖縄料理に欠かせない食材のひとつです。昆布ロード沿いには、豊かな昆布の食文化が息づいています。

 さて、一口に昆布といっても、実はいろいろな品種があります。有名なのは日高昆布や利尻昆布、羅臼ですが、それぞれ「だし向き」「佃煮」「とろろ」などの向き不向きがあり、これからの季節に大活躍のおでんには「長昆布」が最適とか。ちなみに「煮昆布用」と明記されているものは、だしには適さないのでご注意ください。

 昆布は伊勢神宮で1500年もの間、1日も欠かすことなくお供えされています。相撲の土俵は神聖な場所として知られていますが、そこにも塩やお米などと一緒に埋められています。昆布は私たちの食の文化や伝統を支えてくれる食材なのです。

※参考:

一般社団法人 日本昆布協会    https://kombu.or.jp/

フジッコ株式会社           https://www.fujicco.co.jp/

株式会社くらこん             https://www.kurakon.jp/

昆布の栄養機能研究会        http://www.kombu-labo.jp/

関西広域連合             https://www.kouiki-kansai.jp/

総務省統計局             https://www.stat.go.jp/

調査データ出典/家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2016年(平成28年)~2018年(平成30年)平均)

公益社団法人 三重県観光連盟   https://www.kankomie.or.jp/